豊かなあそび

    自然と出会うことが大切

子どもは全身の感覚を通して自然と出会い、その出会いや発見が子どもの遊びの基礎となります。

    大人の真似やお手伝いも遊びのうち

大人がいつも子どもの前でしていることを真似して遊びます。大人の言葉、行い、思い、考えなど、真似をすることによって身につけていきます。


あかちゃん 自分のからだがおもちゃ

 

最初のおもちゃは自分のからだです。手を口に入れたり、しゃぶったり、唇や舌でいろいろな音を出したり、運動能力がつくと身近なタオルケットやガラガラなどのものに触れて、さまざまな感覚が働きだします。歩けるようになると、子どもの感覚は空間全体に広がって、何かを発見したり、出会ったり、行動そのものが遊びになります。


反抗期 ごっこ遊びがスタート

 

2歳半ぐらいの反抗期から、子どもはままごとやごっこ遊びをはじめます。あるものを他のものに見立てたり、日常の生活を再現したりする想像力が活発になります。また、さまざまな人の営みを体験し、あそびを通じて模倣や追体験をすることで、人の営みを身につけていきます。だからこそ豊かな体験が大切なのです。


2歳半~5 次から次へと遊びに夢中

 

ままごとをしていたかと思うと、すぐにそばにある積み木で遊びはじめたり、いきあたりばったりのように見えますが、本人は没頭して、遊び続けているのです。休みなく遊び続けるエネルギーと意志の力はこの時期ならではのものです。


5歳頃 新しい視野をもつように

 

子どもが遊ばなくなったら、少し引いて物事を見る、新しい視野を持ち始めたしるしです。遊ぶかわりに、手仕事を大人のかたわらですることができると、そのうちに次の段階の遊びに入っていくことができます。この頃の子どもは、生き生きとしたイメージをもち、そのイメージを現実に変えていくごっこ遊びを長い時間、繰り返しするのが特徴です。